キャッスル・ファルケンシュタイン「一問一答」

はじめに

 『キャッスル・ファルケンシュタイン』のルール上には幾つかの疑問点があります。しかしながら、本来のデザイナーであるオラム氏は妖精の帳の彼方にあって21世紀の極東からの郵便物を受け取ることができません。このため私共は、『キャッスル・ファルケンシュタイン』の私共の世界への紹介者であり、R・タルソリアン社の社長にして合衆国ロールプレイング・ゲーム界の一大権威たるポンスミス氏に質問を寄せました。これに対する親切なる回答と併せて以下に掲げます。 (桂令夫)


問1 175頁の『ホストの為の妖精族便覧』の巨人の項では、巨人は「妖精を追ひ払ふ一般的の手段」では影響を受けないことになって居ります。しかしながら、192項におけるジョヴァンニ大尉と地下世界のトロルの会話を見るに、巨人族の一員たるトロルは鉄を恐れるように思われます。一体巨人は鉄を恐れるのでありましょうか、恐れないのでありましょうか。
答1  巨人とトロルとは違うものであります。巨人一般が鉄を恐れているということはありませんが、トロルは鉄を恐れていることにしても差支えないのであります。
問2 185、186、188頁には、枠囲み記事の形で多数のルールが紹介されております。そして185頁の枠囲み記事の冒頭には、『選択ルール』という文字が有ります。しかしながら、これら多数のルールのうち、どれが選択ルールであり、どれが選択ルールでないのでありましょうか? たとえば188頁の『致命傷ルール』は選択ルールであるように見え、185頁の『戦闘の手番と時間』はいかなる戦闘にも絶対必要なルールであるように見えます。
答3 『選択ルール』なる名称は誤解を与えるものであります。『特別ルール』とするのがより適当でありましょう。『致命傷ルール』は確かに選択ルールと考えるべきであります。他のルールは全て公式のものであります。
問3 185頁の枠囲み記事、『範囲効果武器』の項には、散弾銃や榴散弾の効果範囲がフィートで示されております。たとえば榴散弾の効果範囲は12フィートであります。これは半径12フィートでしょうか、直径12フィートでしょうか?
答4 榴散弾の効果範囲は半径12フィートであります。同様、散弾銃の効果範囲は半径6フィートであります。
問4 185頁の『蒸気時代の遠隔武器』表によれば、榴散弾の効果範囲は半径6ヤード=半径18フィートであります。これは正しいのでありましょうか。
答5 間違って居ります。半径12フィートであります。
問5 素手での〈格闘*〉に対し、〈運動〉で回避を行うことは可能でありましょうか?
答6 さまざまな攻撃に対し、いかなる手段で回避が可能であるかを以下に挙げます。
  攻撃側        防御側
 〈格闘〉……〈格闘〉か〈運動〉
 〈剣術〉……〈剣術〉か〈運動〉
 〈射撃〉………… 〈運動〉
(*)……ここでいう〈格闘〉は、素手での〈格闘〉でも、短剣や棍棒類を〈格闘〉で使うのでも構わない。
問6 186頁の『近接武器ならびに近接攻撃各種』表には、中型の動物がどれ程のダメージを及ぼすかが記されていません。それはどれ程のダメージを与えるのでしょうか?
答6 1/1/2であります。
問7 185頁の『蒸気時代の遠隔武器』表によれば、榴散弾(手榴弾含む)は8/9/10ダメージを及ぼします。191頁の『乗物の武器・悪魔の武器表』によれば、手榴弾は10/20/30ダメージを及ぼします。どちらが正しいのでありましょうか? それとも両方ともが正しいのでありましょうか?
答7 両方ともが正しいのであります。前者は手で持って投げるものであり、ドイツ軍が二度の世界大戦で用いた「じゃがいもつぶし」型の手榴弾に類似せるものであります(写真参照)。後者はより大きな、古典的の無政府主義者の用いるごとき爆弾であります。
問8 201頁の『要求神秘力』表には、『神秘的なる変身の書』の『大小規格の変転』の要求神秘力が欠けております。それはいかほどでありましょうか。
答8 14であります。
問9 201頁の『要求神秘力』表には、『宇宙的錬金術の書』の『肉から鉱物への変換』の要求神秘力が欠けております。それはいかほどでありましょうか。
答9 14であります。
この書状が貴君に貢献する所あらんことを心より祈ります。

マイク・ポンスミス。


エラッタ

 『キャッスル・ファルケンシュタイン』ルールブック中の間違いの内、ゲーム・ルールに影響を与えるものを以下に挙げます。なお、この他の細かな誤字脱字の類は重版の際に直すことにさせて頂きたく思います。どうぞ宜しくお願い致します。
(桂令夫)


p2『訳者覚書』
1ポンド=約0.45g → 1ポンド=約0.45kg
p140コラム『舞台監督用速度表』
●〈etherealness〉 → 〈エーテル性〉
p202『元素の伝承の書』のうち『元素構成の書』
●「預言防御」を使へば → 「元素の壁」を使へば

 以上は、「キャッスル・ファルケンシュタイン」の公式なエラッタです。
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2004年9月30日 (国際通信社)

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